ドキュメント生成ツールSphinxを使って技術文書を作成する方法
こんにちは。本記事では、ドキュメント生成ツールのSphinxを使って、技術文書を作成する方法について解説します。Sphinxは、Pythonのドキュメンテーションツールとして開発されたもので、多言語対応やドキュメントの自動生成など、様々な機能を持っています。
Sphinxのインストール
Sphinxをインストールするには、以下のコマンドを実行します。
pip install sphinx
プロジェクトの初期化
Sphinxを使って技術文書を作成するには、まずプロジェクトを初期化する必要があります。以下のコマンドを実行すると、プロジェクトの初期化が行われます。
sphinx-quickstart
このコマンドを実行すると、以下のような質問が表示されます。
Welcome to the Sphinx 4.0.2 quickstart utility. Please enter values for the following settings (just press Enter to accept a default value, if one is given in brackets). Enter the root path for documentation. > Root path for the documentation [.]: Enter a name for the project. > Project name: ...
質問に従って回答を入力していくと、プロジェクトの初期化が完了します。
ドキュメントの生成
プロジェクトの初期化が完了したら、次にドキュメントを生成します。以下のコマンドを実行すると、HTML形式のドキュメントが生成されます。
make html
ドキュメントの生成が完了すると、以下のようなメッセージが表示されます。
build succeeded. The HTML pages are in build/html.
build/html
ディレクトリに生成されたHTMLファイルをブラウザで開くと、技術文書が表示されます。
ページの作成
ドキュメントのページを作成するには、以下の手順を行います。
source
ディレクトリに、ページのソースファイルを作成する。source/index.rst
ファイルに、作成したページを追加する。
以下に、ページのソースファイルの例を示します。
.. _sample:
Sample Page
===========
This is a sample page.
Subsection
----------
This is a subsection.
この例では、sample.rst
というファイルをsource
ディレクトリに作成し、ページの内容を記述しています。また、source/index.rst
ファイルに、以下のように追記します。
.. toctree:: :maxdepth: 2 :caption: Contents: sample
これにより、sample.rst
ファイルがドキュメントに追加されます。
Sphinxの機能紹介
Sphinxには、以下のような機能があります。
自動で目次を生成する機能
ReST形式で記述した文書から、PDFファイルを生成する機能
多言語対応する機能
以下に、目次を自動で生成する方法の例を示します。
.. toctree:: :maxdepth: 2 :caption: Contents: sample
このように記述することで、sample.rst
ファイル内の見出しを自動で目次に反映させることができます。
まとめ
本記事では、ドキュメント生成ツールのSphinxを使って、技術文書を作成する方法について解説しました。Sphinxを使うことで、多言語対応やドキュメントの自動生成など、様々な機能を活用することができます。ぜひ、Sphinxを使って技術文書を作成してみてください。